貴族手術(鼻翼基部形成術)とは?手術の流れやダウンタイム・リスクを解説
「小鼻の付け根がへこんで見える」「年齢のわりにほうれい線が目立つ」と感じ、貴族手術について調べている方もいるのではないでしょうか。
貴族手術は名前を耳にする機会が増えている一方で、何をどこに入れる手術なのか、術後にどのような経過をたどるのかが分かりにくい部分もあります。
そこで本記事では、貴族手術の手術内容や素材の違い、手術の流れ、ダウンタイムやリスクまでを解説します。
貴族手術とはどんな手術?
貴族手術は、正式には「鼻翼基部形成術」と呼ばれ、小鼻の付け根にあたる鼻翼基部へアプローチする鼻整形のひとつです。
はじめに、手術内容と期待できる変化の範囲を解説します。
貴族手術の手術内容
貴族手術とは、鼻翼基部(小鼻の付け根)に自家組織またはプロテーゼを挿入し、鼻周りのくぼみを改善する手術です。
鼻翼基部はほうれい線が始まる位置にあたる部位です。この部分が後退していると、鼻の横に影ができやすくなり、ほうれい線や口元の突出感が目立って見えることがあります。
後退の要因には、上顎骨の発達が控えめといった骨格によるものと、骨が痩せる、頬の脂肪や皮膚が下がるといった加齢によるものが挙げられます。
鼻翼基部が顔立ちにどのような影響を与えるかは、以下の記事で詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。
貴族手術で期待できる変化と限界
貴族手術では、鼻の土台を前に出すことで、鼻横の影や口元の突出感が和らいで見える効果が期待できます。
また、鼻周りに立体感が生まれ、顔の中央が平面的に見える印象が変わることもあります。
一方で、貴族手術で主に変化するのは鼻横のくぼみであり、口元まで伸びるほうれい線全体を改善する手術ではない点は、あらかじめ理解しておきましょう。
なお、ほうれい線の目立ちは、皮膚のたるみや脂肪の下垂が原因となっているケースも少なくありません。
その場合は別の治療が検討されることもありますが、変化の程度や適した方法には個人差があります。
貴族手術で使用する素材の特徴・違い
貴族手術で使われる素材には、それぞれ特徴があり、鼻の土台を前に出す力にも違いがあります。
ここでは素材ごとの特徴と、目的に合わせた選び方を解説します。
素材ごとの特徴
貴族手術や鼻翼基部へのアプローチで使われる主な素材は、プロテーゼ・軟骨・脂肪・ヒアルロン酸の4つです。それぞれの違いは以下のとおりです。
| 素材 | 鼻の土台を前に押し出す力 | 特徴 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| プロテーゼ | あり | 医療用シリコン製で体に吸収されない。 | 人工物のため、ずれや異物反応などへの配慮が必要。 |
| 軟骨(自家組織) | あり | 細かく刻んだ軟骨や、ブロック状に整えた耳軟骨・肋軟骨などを挿入する。自分の組織を使う。 | 軟骨を採取する処置が必要になる。 |
| 脂肪(自家組織) | なし | 柔らかく、ほうれい線を少し目立たなくする目的で使われる。 | 注入した脂肪の一部が吸収される場合がある。 |
| ヒアルロン酸 | なし | 注入のみで、メスを使わない。 | 時間とともに吸収されるため、効果の持続には限りがある。 |
プロテーゼと軟骨は、ある程度の硬さがあるため、鼻の土台を前に押し出す力が期待できます。
一方、脂肪やヒアルロン酸は柔らかく、へこみをふっくら見せる効果はあっても、土台ごと前に出す力はないとされています。
目的に合わせた素材の選び方
素材を選ぶうえで判断の軸になるのは、「鼻翼基部を前に出したい」のか、「ほうれい線を少し目立たなくしたい」のかという目的です。
カイクリニック東京では、鼻の土台を前に押し出す力があるプロテーゼもしくは軟骨をおすすめしています。
また、へこみが少し埋まればよいという目的であれば、メスを使わないヒアルロン酸注入も選択肢のひとつと考えられます。
ただし、適した素材は骨格や鼻の状態、希望する仕上がりによって異なります。それぞれのリスクやダウンタイムも踏まえたうえで、医師と相談しながら決めていくことが大切です。
貴族手術の手術の流れ
貴族手術は、カウンセリングで状態を確認したうえで手術を行い、術後の経過観察へと進みます。
ここでは、それぞれの段階で行うことを順にご紹介します。
カウンセリング・診察
カウンセリングでは、医師が鼻翼基部のへこみの状態を確認し、その原因が骨格によるものか、加齢やたるみによるものかを見極めます。あわせて、希望する仕上がりや使用する素材、ほかの手術との併用が必要かどうかも検討します。
ただし、カウンセリングを受けて手術を受けるかどうかは、リスクやダウンタイム、総額の説明を受けて、内容に納得してから決めることが大切です。
なお、事前に以下のような点を整理しておくと、相談がスムーズになります。
- 自分の悩みに貴族手術が適しているか
- どの素材が合っているか
- リスクや副作用、ダウンタイムの目安
- 併用する手術を含めた費用の総額
手術の方法
貴族手術には、口の中から行う「口腔内アプローチ」と、鼻の中から行う「鼻腔内アプローチ」の2種類があります。
どちらも口や鼻の内側を切開する方法のため、傷が外から見えにくいとされていますが、傷痕が残るリスクがまったくないわけではありません。
手術時間や麻酔の方法は、術式や併用する手術によって異なるため、カウンセリングでご確認ください。
口腔内アプローチ
口腔内アプローチでは、上の歯茎を約1cm切開し、そこから鼻翼基部にプロテーゼや自家組織(細かくカットした軟骨やブロック状に整えた軟骨)を挿入します。
挿入後に歯茎を縫合して、手術は終了です。
鼻腔内アプローチ
鼻腔内アプローチは、鼻中隔延長と同時に行う方法です。
鼻中隔延長の際に鼻翼基部まで剥離し、プロテーゼや自家組織(細かくカットした軟骨やブロック状に整えた軟骨)を挿入したあと、通常の鼻中隔延長を行って仕上げます。
他の鼻整形と組み合わせるケース
貴族手術で鼻の土台が前に出ると、鼻先とのバランスが変わることがあります。その結果、小鼻が広がって見えたり、鼻が低く見えたりする場合があります。
こうした見え方のバランスを整えるために、鼻中隔延長や鼻尖形成など、ほかの鼻整形と組み合わせるケースもあります。
とはいえ、貴族手術は必ずしもほかの鼻整形との併用が前提となるわけではなく、単独で行うことも可能です。また、単独で手術を行う場合でも、状態や術式によっては鼻腔内を切開してアプローチすることがあります。
なお、単独で行うか併用するかは、鼻全体の状態や希望によって異なるため、医師の判断が必要です。
複数の鼻整形を組み合わせた場合の経過については、以下の記事で詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。
術後の検診・通院
手術後は、医師の指示に沿って経過観察のために通院します。検診の回数や時期は、術式や併用する手術によって異なるため、事前に確認しておくと予定が立てやすくなります。
予定された検診以外でも、腫れや痛みが強くなるなど気になる症状があれば、早めにクリニックへご相談ください。
貴族手術のダウンタイム
貴族手術を検討するうえでは、術後にどのような症状が出て、どれくらいで落ち着くのかは事前に把握しておきたいところです。
ここでは、術後の経過の目安と、ダウンタイム中の過ごし方を解説します。
術後の経過
貴族手術の術後1〜2週間は、腫れや内出血が最も目立ちやすい時期で、一時的に小鼻が広がって見えることもあります。その後は少しずつ落ち着いていき、ダウンタイム全体は3か月程度が目安となります。
ただし、症状の程度や回復のスピードには個人差があり、ほかの鼻整形と組み合わせた場合はダウンタイムが長くなることがあります。
そのため、仕事や予定がある方は、腫れが目立ちやすい期間を踏まえて、あらかじめスケジュールを調整しておくと安心です。
ダウンタイム中の過ごし方と注意点
ダウンタイム中は、手術部位に負担をかけないように過ごすことが大切です。主な注意点は以下のとおりです。
- 鼻に強い力がかからないよう、就寝時は仰向けで寝る
- 手術部位に触れないようにする
- 手術部位を濡らさないようにする
洗顔やメイク、入浴、飲酒、運動を再開できる時期は、術式や経過によって異なります。自己判断で再開せず、医師の指示に従ってください。
貴族手術のリスクと副作用
貴族手術は外科手術のため、一定のリスクや副作用を伴うため、事前にリスクを理解しておくことが、納得して検討するための前提になります。
貴族手術で考えられる主なリスク・副作用は以下のとおりです。
- 腫れ
- 内出血
- 痛み
- 浮腫み
- 赤み
- 傷痕
- 感染
- 左右差
プロテーゼを使用する場合は、人工物であることから、ずれや異物反応などへの配慮も求められます。プロテーゼは体に吸収されないため、必要に応じて抜去や入れ替えを検討できますが、その判断は医師が行います。
また、術後に腫れや痛みが強くなる、なかなか引かない、熱を持つといった症状がある場合は、感染の可能性も考えられます。こうした症状や、左右差・違和感が続く場合は、自己判断せず早めに医師へご相談ください。
なお、リスクの内容や起こりやすさには個人差があります。不安な点はカウンセリングの段階で確認しておくと、納得して検討しやすくなります。
貴族手術が向いている人・慎重な検討が必要な人
貴族手術が合うかどうかは、悩みの原因や目的によって異なります。
ここでは、向いている人と、慎重に検討したほうがよい人の特徴をご紹介します。
向いている人
貴族手術は、鼻翼基部の後退が悩みの原因となっている方に向いています。具体的には、以下のような悩みを持つ方です。
- 鼻翼基部の後退によって、鼻の横にへこみや影がある
- 若い年代でも、鼻の横からほうれい線が目立つ
- 口元が突出して見える
- 鼻周りが平面的に見える
- ヒアルロン酸注入よりも持続が期待できる方法を検討したい
ただし、これらに当てはまる場合でも、実際に手術が適しているかどうかは医師の診察によって判断されます。
慎重な検討が必要な人
一方で、以下のような方は、貴族手術を受けるかどうかを慎重に考えることをおすすめします。
- ほうれい線の主な原因が、皮膚のたるみや脂肪の下垂にある
- 術後のダウンタイムを十分に確保しにくい
- へこみが少し目立たなくなれば十分と考えている
ほうれい線の原因がたるみにある場合は、別の治療が検討されることがあります。
これらに当てはまるからといって、手術を受けられないとは限りません。自分に合う方法かどうか迷う場合は、カウンセリングで医師にご相談ください。
カイクリニック東京の貴族手術の症例
カイクリニック東京では、鼻に関するお悩みを抱える患者様へ、貴族手術を含む施術をご提供しております。
ここでは、当院で実際に施術を受けられた患者様の症例をご紹介します。
鼻フル整形【30代女性】
症例写真(縦長 819×1024px 程度)
下の img の src にURLを入れてください
- 【執刀医】上木原 達哉
- 【手術内容・料金】鼻尖形成:¥330,000、鼻中隔延長:¥495,000、肋軟骨:¥660,000、耳介軟骨:¥165,000、貴族手術:¥275,000
- 【リスク・副作用】内出血・腫れ・感染・瘢痕・曲がり・左右差・後戻り・違和感 など
鼻フル×輪郭
症例写真(縦長 819×1024px 程度)
下の img の src にURLを入れてください
- 【執刀医】齋藤 隆文
- 【手術内容・料金】鼻尖形成:¥330,000、鼻中隔延長:¥495,000、耳介軟骨採取:¥165,000、肋軟骨採取:¥660,000、鼻翼基部形成(貴族手術):¥275,000、Vライン形成:¥1,694,000、全身麻酔:¥220,000
- 【リスク・副作用】内出血・腫れ・感染・瘢痕・曲がり・左右差・後戻り・違和感・皮膚壊死 など
貴族手術をご検討中ならカイクリニック東京にご相談ください
鼻翼基部のへこみやほうれい線の見え方には、骨格や加齢、たるみなど複数の要因が関わることがあり、ご自身で原因を見極めるのは難しい部分です。
カイクリニック東京では、形成外科専門医が執刀を担当し、一人ひとりの骨格やお悩みに合わせた方法をご提案しております。
素材の選び方やほかの手術との併用についても、リスクやダウンタイム、費用まで丁寧にご説明したうえで、治療方針を一緒に検討いたします。
術後のアフターケア体制も整えておりますので、貴族手術を検討されている方は、ぜひお気軽に当院までご相談ください。
まとめ
貴族手術は、鼻翼基部にプロテーゼや軟骨などを挿入し、鼻周りのくぼみを改善する手術です。
鼻の土台を前に出したい場合はプロテーゼや軟骨、へこみを少し埋めたい場合はヒアルロン酸注入というように、目的によって適した方法は異なります。
カイクリニック東京では、患者様一人ひとりの鼻の状態を丁寧に確認させていただいたうえで、適した施術のご提案をさせていただきます。
「理想の鼻を手に入れたい」とお考えの方は、当院までお気軽にご相談ください。
この記事の監修者
院長 播摩 光宣
所属学会
日本形成外科学会
日本美容外科学会(JSAPS)
称号・資格
日本形成外科学会 専門医
日本美容外科学会(JSAPS)専門医
経歴
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東京大学医学部医学科 卒業
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名戸ヶ谷病院 初期研修医
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東京大学医学部附属病院 形成外科・美容外科 特任臨床医
-
東京大学医学部附属病院 形成外科・美容外科 助教
-
関東中央病院 形成外科
-
東京警察病院 形成外科・美容外科
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加藤クリニックANNEX 院長就任
-
カイクリニック東京 院長就任