顎が長いと感じる原因と短くする方法|セルフケアと美容医療でできること
「顎先が長くて面長に見える」「写真に写ると顔の下半分が間延びして見える」と感じている方は少なくありません。
顎が長く見える原因は骨格だけとは限らず、原因によって自力で工夫できる範囲と、医療でなければ対応が難しい範囲が異なります。
本記事では、顎が長いと感じる原因の見分け方から、セルフケアの限界、切らない美容医療と切る美容医療の特徴、ダウンタイムやリスクまでを解説します。
顎が長いと感じる主な原因
顎が長く見える原因は、顎先の骨格、下顎全体の骨格や噛み合わせ、たるみや脂肪による見え方の3つに分けて考えられます。
| 見分けるポイント | 考えられる主な原因 |
|---|---|
| 子どもの頃から顎が長い・触ると硬い骨の感触がある | 顎先(オトガイ)の骨格 |
| 前歯が噛み合わない・受け口・下顎全体が前に出ている | 下顎全体の骨格や噛み合わせ |
| 年齢とともに気になり始めた・時間帯や姿勢で見え方が変わる | たるみや脂肪による見え方 |
実際には複数の原因が重なっていることも多く、上記はあくまで目安です。骨格の正確な状態は、CT画像などを用いた医師の診察で確認することになります。
顎先(オトガイ)の骨が長い
顎先の骨(オトガイ)そのものが縦に長いことで、顎が長く見えているケースがあります。
子どもの頃から顎の長さが気になっている場合や、顎先を触ると硬い骨の感触がはっきりある場合は、骨格が関係している可能性が考えられます。
また、顎先が長いだけでなく、前方に突出していることもあります。
長さと突出のどちらの要素が強いかによって検討される方法が変わるため、見た目の印象だけで判断せず、骨格の状態を確認することが大切です。
骨格や噛み合わせの影響
顎先だけでなく、下顎全体が長い、または前下方に位置していることで顎が長く見えるケースもあります。
受け口(しゃくれ)や、上下の前歯が噛み合わない開咬など、噛み合わせの状態が顎の長さの印象に関わる場合があります。
上下の顎の骨のバランスが大きく崩れた状態は「顎変形症」と呼ばれ、矯正歯科や口腔外科などによる診断が必要になります。
このタイプは、顎先だけを短くしても顔全体のバランスが整いにくい場合があるため、噛み合わせを含めて評価することが必要です。
たるみや脂肪の影響
骨格に大きな問題がなくても、皮膚や筋肉のたるみ、顎下の脂肪などによってフェイスラインがぼやけ、顎が長く見える場合があります。
そのため、加齢や筋力の低下によって、年齢とともに気になり始めることも少なくありません。
また、口呼吸で口が開きやすい、うつむき姿勢が多いといった習慣も、顎まわりの見え方に影響するといわれています。
このように、年齢を重ねてから気になり始めた場合や、時間帯や姿勢によって見え方が変わる場合は、骨格以外の要素が関わっている可能性があります。
顎が長いと感じる場合のセルフケアと効果の限界
セルフケアは、顎の長さを目立ちにくくする工夫として役立つ場合がありますが、骨格そのものを変えることはできません。自力でできる対策と、その限界をご紹介します。
メイクや髪型で顎の長さを目立ちにくくする
メイクや髪型を工夫することで、顔の縦幅の印象をやわらげられる場合があります。取り入れやすい方法は以下のとおりです。
- 顎先にシェーディングを入れて、縦の長さを目立ちにくくする
- チークを横長に入れたり、眉を平行気味に描いたりして、横方向を意識する
- 前髪やサイドの髪で、顔の縦幅の見え方を調整する
いずれも見え方を工夫する方法ですが、顎の長さそのものが短くなるわけではありません。また、手軽に試せる一方で、効果の感じ方には個人差があります。
姿勢や口呼吸の見直し
うつむき姿勢や猫背が続くと、首からフェイスラインにかけての見え方が崩れやすくなるため、日頃から背筋を伸ばし、フェイスラインが自然に見える姿勢を意識してみましょう。
また、口が開きやすい方は、鼻呼吸を意識することも一つの方法ですが、鼻づまりなどで鼻呼吸がしにくい場合は、耳鼻咽喉科などの医療機関への相談も検討してください。
こうした習慣の見直しは見え方の改善に役立つ場合がありますが、成人の骨格を変えるものではありません。
表情筋のマッサージやトレーニング
表情筋を動かすケアは、口まわりや顎下のたるみによる見え方に対して、役立つ場合もありますが、骨の長さを短くする効果は期待できません。
また、強い力でのマッサージや過度なトレーニングは、肌への負担や顎関節への負担につながるおそれがあります。ケア中に顎の痛みや口の開けにくさを感じた場合は、すぐに中止して医療機関へ相談してください。
セルフケアには改善できる範囲に限界がある
成人の骨格はすでに成長を終えているため、セルフケアで骨の長さや位置を変えることは難しいです。
セルフケアで対応できるのは、主にメイクによる見え方の調整や、たるみなど軟部組織が関わる部分に限られ、顎先の骨格や下顎全体の骨格、噛み合わせが原因の場合は、自力での対処には限界があります。
そのような場合は、医療機関で骨格の状態を確認したうえで、自分に合う治療を検討することが現実的な選択肢になります。
セルフケアを続けても顎の長さが気になる場合は、原因を確かめる意味でも一度医師の診察を受けてみると判断材料が増えます。
顎が長い場合に検討される切らない美容医療
切らない美容医療には、ボトックス注射やヒアルロン酸注入などの注入治療があります。
注入治療は骨の長さを短くするものではなく、筋肉の緊張によるシワや、他の部位とのバランスなど「見え方」を整える目的で検討されます。
ボトックス注射
ボトックス注射は、ボツリヌストキシンA型を特定の筋肉に注入し、筋肉の動きを一時的に抑える治療です。
あごや口角まわりの場合は、顎先の梅干しジワや口角の下がりが気になる方に検討されます。
効果は、表情ジワの場合は施術後3日〜1週間ほどで感じ始め、2週間程度でピークを迎えるのが目安です。
持続期間は約3〜6か月とされ、効果を維持するには継続的な注入が検討されます。治療の回数や間隔は状態によって異なるため、医師と相談しながら決めていきます。
- ダウンタイム:ダウンタイムはほとんどなく、注入直後の赤みや膨らみも数時間~2、3日には落ち着きます。稀に内出血が出た場合は、1~2週間ほどで徐々に改善します。
- リスク・副作用:内出血、軽い腫れや圧痛、長期連続投与による抗体形成、表情の左右差やこわばり(調整で改善可)
なお、ボトックス注射は顎先の筋肉の緊張によるシワや、もたつきが気になる方には選択肢となりますが、骨格による顎の長さそのものを変えることはできません。
また、エラにボトックスを打つことにより、かえって面長感が増してしまい、顎先が強調される可能性もあります。
ヒアルロン酸注入
ヒアルロン酸注入は、ヒアルロン酸製剤を注入してボリュームを出し、輪郭を整える治療です。額や鼻、顎などの骨格を形づくる部位には、硬めの製剤が使われます。
顔全体のバランスを見ながら他の部位の輪郭を整えるて顔の印象を調整したい場合や、額や唇などに注入して顔全体の余白やEラインのバランスを整え、視覚的に面長感を和らげる手法として検討されることがあります。
- ダウンタイム:腫れや赤みが出ることがあるが2〜3日ほどで落ち着く
- リスク・副作用:腫れ、内出血、稀に血流障害(血管内注入)や感染、アレルギー反応
デメリットとしては、ヒアルロン酸注入は顎の骨自体を短くすることはできないため、顎の長さを短くしたい方には適していません。
顎が長い場合に検討される切る美容医療
顎の長さそのものに対しては、骨に対する手術が検討されます。原因タイプに応じて検討される主な手術は以下のとおりです。
- 顎先(オトガイ)の骨が長い場合: オトガイ骨切り術
- 顎先の長さに加えて、エラを含む下顎全体のラインも気になる場合: Vライン形成
- 下顎全体の位置や噛み合わせが関わる場合: 両顎手術(歯科矯正との連携を含む)
オトガイ骨切り術
オトガイ骨切り術は、顎先(オトガイ)の骨や位置を整える美容外科手術です。骨を削る手術と骨を切る手術があり、骨格や希望に応じて単独または組み合わせて行います。
顎が長く面長な印象がある方のほか、顎の突出や後退、左右差、横顔のEラインの崩れなどの悩みにも対応します。
顎先の骨そのものの長さや形が主な原因と診断された方に向いている一方で、下顎全体の位置や噛み合わせが主な原因の場合は、顎先だけを短くしても全体のバランスが整いにくいことがあります。
- ダウンタイム:手術後2〜3日間は腫れや内出血が最も目立ちますが、2週間ほどで徐々に落ち着き、人前に出られる状態になります。完全に落ち着くまでには3か月程度です。
- リスク・副作用:腫れ、内出血、痛み、感染、傷痕、神経損傷(しびれ)、左右差、知覚異常など
Vライン形成(下顎形成術)
Vライン形成は、エラ(下顎角)から顎先(オトガイ)にかけての下顎の骨を整え、顎先からエラまでを連続したなめらかなラインに整える手術です。
エラの骨切りとオトガイ形成などを組み合わせて行い、口腔内から切開するため外側から傷は見えません。全身麻酔で行い、骨の固定処置を伴う場合もあります。
顎の長さや幅の調整、エラの張りの緩和など、下顔面全体をシャープに整えたい方に向いています。
なお、顎先の長さだけが気になりエラの形に悩みがない方は、オトガイ骨切り術単独が検討される場合もあります。
- ダウンタイム:手術後2〜3日間は腫れや内出血が最も目立ちますが、2週間ほどで徐々に落ち着き、人前に出られる状態になります。完全に落ち着くまでには3か月程度です。
- リスク・副作用:腫れ、左右差、内出血、感染、傷痕、色素沈着、痛み、しびれ、知覚異常、組織壊死、顔面神経障害、アレルギー反応、ショック反応などの合併症がおこりえます。
両顎手術(上下顎骨切り術)
両顎手術は、上顎を骨切りするルフォー1型骨切り術と、下顎を分割して移動・回転させるSSRO(下顎枝矢状分割骨切り術)を組み合わせる手術です。
本来は噛み合わせを改善するための手術ですが、骨格のバランスが整うことで顔全体の印象が変わるため、美容目的でも応用されています。
顎が長い、しゃくれている、口元が突出している、顔がゆがんでいる、顔が長いといった悩みに対応しており、下顎全体の位置や上下の顎のバランス、噛み合わせが顎の長さの印象に関わっている方に向いています。
- ダウンタイム:手術後2〜3日間は腫れや内出血が最も目立ちますが、1か月ほどで徐々に落ち着き、人前に出られる状態になります。完全に落ち着くまでには6か月程度です。
- リスク・副作用:腫れ、左右差、内出血、感染、傷痕、色素沈着、異物反応、痛み、しびれ、知覚異常、組織壊死、顔面神経障害、アレルギー反応、ショック反応などの合併症がおこりえます。
顎が長い悩みで手術を検討する際のクリニック選び
顎を短くする手術は骨格に対する処置のため、診断の精度や事前の説明内容が、手術方法の選択や術後の満足度につながります。
ここでは、クリニックを比較する際に確認したいポイントをご紹介します。
顎が長い原因を骨格と噛み合わせから診断できるか
顎が長く見える原因が顎先の骨にあるのか、下顎全体や噛み合わせにあるのかによって、適した手術は変わります。
そのため、CT画像などで骨格や神経の位置を確認したうえで、手術方法を提案してもらえるかを確認しておくと安心です。
また、噛み合わせが関わる場合は、歯科矯正が必要になることもあります。必要に応じて矯正歯科など他の診療科と連携できる体制があるかどうかも、クリニック選びの判断材料になります。
顎を短くする手術のリスクや限界まで説明を受けられるか
顎先の付近には感覚を伝える神経が通っているため、その位置によって短縮できる量には限界があります。
そのため、骨を短縮することで生じる可能性のあるたるみや、知覚異常などのリスクについても、事前に説明を受けておくことが大切です。
また、ダウンタイムの経過や社会復帰の目安、術後の食事や入浴の制限なども、自分の生活に照らして具体的に確認しておきましょう。
費用については、麻酔や術後ケアにかかる費用が含まれているかなど、内訳まで確認しておくと、想定外の出費を防ぎやすくなります。
リスクや限界を含めて納得したうえで手術を検討したい方は、気になる点を事前に書き出してカウンセリングに臨むと確認しやすくなります。
カイクリニック東京による顎の長さ改善の症例
カイクリニック東京では、これまで顎の長さに悩みを抱える方に向けて、骨切り手術をご提供してまいりました。
ここでは、当院で顎の長さを改善した患者様の症例をご紹介します。
Vライン形成【20代女性】
症例写真(縦長 819×1024px 程度)
下の img の src にURLを入れてください
- 【執刀医】播摩光宣
- 【施術内容・料金】Vライン形成:¥1,694,000※モニター制度もございますのでお気軽にご相談ください。
- 【リスク・副作用】腫れ、左右差、内出血、感染、傷痕、色素沈着、痛み、しびれ、知覚異常、骨の偏位、口腔内のひきつれ、顔面神経麻痺、たるみ、アレルギー反応など
輪郭3点(頬骨骨切り+Vライン骨切り)【女性】
症例写真(縦長 819×1024px 程度)
下の img の src にURLを入れてください
- 【執刀医】髙梨 遼
- 【施術内容・料金】輪郭3点(頬骨骨切り+Vライン骨切り):¥2,530,000※モニター制度もございますのでお気軽にご相談ください。
- 【リスク・副作用】腫れ、左右差、内出血、感染、傷痕、色素沈着、痛み、しびれ、知覚異常、骨の偏位、口腔内のひきつれ、顔面神経麻痺、たるみ、アレルギー反応など
顎の長さでお悩みならカイクリニック東京へご相談ください
顎が長く見える原因は人によって異なり、顎先の骨格なのか、下顎全体や噛み合わせなのか、見え方の問題なのかによって、適した方法も変わります。
ご自身ではどのタイプに当てはまるのか判断が難しく、手術が必要なのかどうかで迷う方も少なくありません。
カイクリニック東京では、形成外科専門医が執刀を担当し、CT画像を用いた3Dシミュレーションで骨格の状態を確認したうえで術前計画をご提案しております。
またカウンセリングでは、期待できる変化だけでなく、リスクやダウンタイムについても丁寧にご案内し、ご納得いただいたうえで検討していただけるよう努めております。
術後のアフターケア体制も整えておりますので、顎の長さが気になる方は、まずはお気軽に当院までご相談ください。
まとめ
顎が長く見える原因は、顎先の骨格、下顎全体の骨格や噛み合わせ、たるみや脂肪による見え方の3つに分けられますが、セルフケアで見え方を工夫するのには限界があります。
また、ボトックス注射やヒアルロン酸注入といった切らない美容医療もありますが、骨格そのものを変えることはできません。
カイクリニック東京では、形成外科専門医による診察と、CT画像を用いた3Dシミュレーションをもとに、患者様一人ひとりの骨格に合わせた治療をご提案させていただきます。
顎の長さに悩みを抱えている方は、原因の見極めからお気軽にご相談ください。
この記事の監修者
院長 播摩 光宣
所属学会
日本形成外科学会
日本美容外科学会(JSAPS)
称号・資格
日本形成外科学会 専門医
日本美容外科学会(JSAPS)専門医
経歴
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東京大学医学部医学科 卒業
-
名戸ヶ谷病院 初期研修医
-
東京大学医学部附属病院 形成外科・美容外科 特任臨床医
-
東京大学医学部附属病院 形成外科・美容外科 助教
-
関東中央病院 形成外科
-
東京警察病院 形成外科・美容外科
-
加藤クリニックANNEX 院長就任
-
カイクリニック東京 院長就任